さめないゆめ・・・

HSP・内向型人間が綴るブログ。日々の雑感、自分が自分であること、人生について、本や映画の感想(イギリス、ヨーロッパ多め)などについて書いています。

私が読んでいて辛くなる本の傾向

私にとって本を読むというのは、単なる娯楽ではなくて勉学の意味もあります。父は「面白くなかったら途中でやめればいいんだから~」と言っていましたが、私は「何か一つでも多く学びたい」と思っているので大体最後まで読みます。

 

・・・とはいえ読むのが大変だったり、つまらなかったりする本も確かにあります(-_-;)

ユゴーの『レ・ミゼラブルとかはその典型例でして・・・物語が進むシーンは面白いのですが、そこに辿り着くまでの説明部分がとにかく長い!(だからこそ、物語の奥深さが増すのですが)

でも、反面当時のフランスの社会事情・風俗・文化などがつぶさに書かれているので、とても勉強になるんですね~。なので、『レ・ミゼラブル』は頑張って最後まで読めました。

 

でも・・・投げ出した本も実はあります。

辻邦生さんの『フーシェ革命暦』(未完)です。

タイトルのとおり、フランス革命期からナポレオン時代に生きた政治家、ジョゼフ・フーシェの自伝作品です。フーシェの人生が子供時代から、細かく丁寧に書かれています。当時のフランスの社会・風景・人物が生き生きと描き出されているので、日本人が書いたと思えないほどです!

この作品でフーシェは何度も「中立的な視点を以って、社会を俯瞰したい」ということを語っています。ちゃんとその通りに、彼はどの人物に対しても中立的・公平的な視点で観察しているんですね。なので読んでいて全く不快ではない。

 

では、何故やめてしまったのか?

 

ヒロインの扱い方が好きになれなかったからです(^_^;)

この作品にはヒロインとして、ミュリエルという女性が登場します。彼女は貧しい平民の出身ですが、お金持ちのプロン氏に見初められて貴婦人に育て上げられます。でもって、いろいろな貴族から求愛され、会う人会う人に愛されるんですね。

 

でも、余りにも作中でこのミュリエルを賛美する描写が多く、食傷してしまったというか・・・鼻についたというか・・・それにうんざりして途中で読むのをやめてしまいました。

自分の嫌いな・苦手なタイプのキャラがメインで出てくると、どうしても拒絶反応が大きくなってしまうんですね~。ミュリエルは余り好きではないタイプでした。

 

逆に貴族特有の高慢さを持っている、令嬢マリアンヌ・ド・ボーネの方が人間味があって好きでした(*^_^*)彼女はフーシェの幼友達を死に追いやったアントワーヌ・ド・ナルボンヌ侯爵の従姉にあたります。

少年フーシェと幼友達がナルボンヌ侯爵の領地にふざけて(だったかな?)入り込んで、そこで番人に見つかり地下牢に連れて行かれます。アントワーヌはいかにも貴族的傲慢さを持った少年でした。なので、意地悪して二人を脅します。それは地下牢にある処刑道具を見せつけるという陰険なやり方です。そこで、フーシェと友達が「本当に殺される!?」という大ピンチに陥るのですが、そこでマリアンヌが登場します。マリアンヌは二人を助けてあげるのですが、その理由も勿論人間的慈愛から来るものではなく、どこか見下すようなものだった気がします。

 

でも、颯爽と現れた令嬢マリアンヌが私の目にはかっこよく映りました。お嬢様キャラに弱いんです・笑(ただ単に高飛車なだけではなく、それなりの誇りや気品を持っていて凛としているお嬢様タイプが好き)

 

 

 

余談が長くなりましたが、他にも挫折しそうになった本が何冊かあります。

 

レパントの海戦』(作:塩野七生

『皇帝ナポレオン』(作:藤本ひとみ

 

・・・です。

 

レパントの~』は恋愛描写がきつかった(>_<) 主人公のバルバリーゴは妻がいながら、子連れの未亡人と不倫の関係になるんですね。何だかパッと出た寂しげな未亡人に恋をするのが唐突すぎて・・・生きた時代と彼の身分上、政略結婚だったかもしれないけれど、長年連れ添った奥さんをもっと大事にしてほしかったな。(ちゃんと奥さんのことは「出来る嫁」として認めているのだし)亡くなる時も不倫相手を思い出すし・・・「いや、それより奥さん思い出してあげなよ!」と心の中で一人つっこんでしまうほど(苦笑)バルバリーゴのキャラが魅力的だっただけに、この恋愛描写がどうしても蛇足に見えてしまいました・・・

 

『皇帝~』の方も同じく恋愛(+官能)描写がくどすぎて、そこだけ斜め読みしました(^_^;) ナポレオンがメインかと思いきや、彼を取材する若手記者の青年とタリアン夫人が実質主人公。藤本先生の歴史小説は大好きで、一時凄い熱を上げていたのですが・・・彼女の描く「悪女、魔性の女」キャラがどうしても好きになれなかった・・・!タリアン夫人はもろそういうキャラだったので、彼女が出てくる度に「うえええ・・・(涙)」ってなりながら読みました。

それ以外の、ナポレオンの弟リュシアンや一緒に戦った兵隊がナポレオンを語るところは結構面白く読めたんですけどね。

藤本先生は多分・・・恋愛・官能を売りにしているのかなって気がするのですが、私にとってはそれらをメインにしない小説の方が面白かったりします。

カトリーヌ・ド・メディシスノストラダムスのタッグが、政敵ギュイーズ兄弟と政治的攻防戦を繰り広げる『ノストラダムスと王妃』や、フランス革命の暗部と言われる「ヴァンデ戦争」を描いた『聖戦ヴァンデ』の方がずっと面白い!

 

 

結論として、私が読書で挫折する可能性が高い本は・・・

 

★ 自分の受け付けないキャラがメイン(特に同性キャラに対しては見る目が厳しくなりがち)

★ くどい恋愛・官能描写がメインor多数

 

・・・みたいです。

 

映画感想 「第三の男」(1949年 イギリス制作)

何年か前に冒頭の部分だけちらっと見たのですが、夜遅かったのでそのまま寝てしまい最後まで見れず・・・

ようやくこの間見ることが出来ました。うちの父のおすすめでもあります。

 

※ ネタバレありますのでご注意下さい。

 

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読書感想 「ゴリオ爺さん」(バルザック 1835年)

 

『月と六ペンス』の作者、サマセット・モームが『世界の十大小説』に挙げているので読みました。

 

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読書感想 「宝島」(スティーヴンソン 1883年) 

超有名な海洋冒険小説ということで読みました。

確かに『大海賊の隠した財宝』『謎の島』『海賊との戦い』ということで、宝探しものの定番でしたね。

 

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