随想手帖

時に真面目に、時にゆるく綴っております。ちなみにオタク(腐)です。

「マダムと泥棒」(1955年 イギリス制作)

私の一番好きなイギリスのコメディ映画です。

ネタバレありますのでご注意下さい。

 

 

あらすじ

第二次世界大戦後のロンドン。一人暮らしの老婦人(ペットは3羽のオウム)が寂しくて下宿を募集したところ、一人の怪しげな男が申し込んできた。男はマーカス教授と名乗り、友達と音楽の練習をする場所を探しているという。人の良い老婦人は快諾し、翌日から教授と彼の4人の仲間がやってくるが、実は彼等は音楽家などではなく現金強奪を目論む泥棒だった。泥棒達は自分達の企てに善良な老婦人を利用し、数々の予想外の出来事に見舞われながらもなんとか成功。泥棒達は大量の現金を手に入れたのだが・・・

 

ピーター・セラーズが見たくて購入した作品です。

一回目見た時は普通に面白かったという感想だけだったのですが、何回か見るうちに俳優さん・女優さんが皆個性的で素晴らしい!ということが分かりました。

特に泥棒達のリーダーであるマーカス教授を演じるアレック・ギネス!この映画一気にファンになりました。スターウォーズ(私は未見)のオビワンで知られている彼ですが、私が知ったのは「名探偵登場」(こちらでもセラーズと共演)です。本当はアラビアのロレンス」のファイサル王子の方が先なんですが、その時は全然役名とか気にしないで見ていたのでカウントしていません。

ギネスもまた典型的な英国俳優だと思います。マーカス教授の爬虫類的な不気味さ英国紳士らしさを同時に体現しているのがただただ凄い。不気味な風貌ながらも、どこか艶やかさがあるんですよね。

 

お目当てのピーター・セラーズはこれが映画初出演らしく、それほど目立つ役ではありませんでしたが、若くて初々しい彼はとても可愛らしい泥棒の兄ちゃんなのです(*^_^*)あのふわふわの茶色の髪触りたくなります(笑)セラーズはギネスを尊敬しており、彼との共演に喜んだとか。後に「博士の異常な愛情」などの作品で見せる七変化はギネスに影響を受けているとも言われています。ちなみにセラーズが演じるハリー・ロビンソンはコックニーであるとのこと。ロンドンの下町出身なんですねー。でも、英語に慣れていない耳なのでコックニー訛りなのかそうではないのかまでは分からず。

 

後にピンクパンサーシリーズでセラーズと迷コンビ(?)になるチェコ出身の俳優ハーバート・ロムも出ています。ピンクパンサーの時はひたすらコミカルでしたが、こちらはシリアス一色の殺し屋の役。演じるルイ・ハーヴィーはロムの生い立ちと同じく、大陸から来た外国人となっています。名前が英語読みのルイスではなくルイなので、彼が外国から来たことはここからも予想が出来ますね。ルイは殺人経験があるらしいとのことですが、さすがに善良な老婦人を殺すことは出来なかったようで。

他にも、最初あんなに嫌そうだったのに最後には逃げたオウムを一緒に捕まえようとしてくれたりと案外優しい奴なんじゃないかと思っています。今の言葉でいうツンデレみたいな。教授とは相性が合わず(というか教授の方が一方的につっかかっているだけなんですが)、衝突ばかり。そして最後はあんなことに・・・です。ロム本人はギネスを尊敬しているらしいです。

 

この映画は俳優さんがとにかく大好きな映画なので、その感想だけでいっぱいになってしまいました。続きはまた後日。