さめないゆめ・・・

HSP・内向型人間が綴るブログ。日々の雑感、自分が自分であること、人生について、本や映画の感想(イギリス、ヨーロッパ多め)などについて書いています。

フルハウスに見る家族の在り方

涙あり笑いありのほのぼのホームコメディ、フルハウスは日本でもファンの多いアメリカドラマです。熱中して見ていたのは大学生の時です。でも、今思うとこの歳になってからの方がドラマの中で語られる人生の教訓や人間ドラマに深く突き刺さるものがあります。

特に印象に残っている二つの言葉。

 

「他人にどう思われるかではなく、自分がどう思うかだ」(ステフがいじめの仕返しをして逆に良心を痛めた時に、ジェシーがかけた言葉)

 

「本当に大切なことを決める時、周りがやっているからとか流行だからとか、そんなことで決めちゃダメなんだよ」(クラスの皆に影響されてピアスを空けたステフに対してダニーが言った言葉)

 

いやもうグサグサきますねー!身に染みて分かります。

 

さて本題。

タナー家は仲良し家族ですが、同じ人間が一つの家で暮らしている以上問題はたくさん起こるんですね。特に思春期の少女を描いているので、かなり激しい生の感情のぶつかり合いもしょっちゅう。でも、子供達は皆生き生きとしています。自分が自分であることを否定していない。外の世界に出て行くことを恐れていない。

 

大学当時の私は、まだ鬱々と悩んでいる時期でしたので三姉妹を見ていて不思議に思いました。

 

「彼女たちはどうして、外の世界に出て行くこと、失敗をすることが怖くないのだろう?」

 

当時の私はただ単に性格の問題だと思っていました。でも、違ったんですね・・・

彼女たちは健全な自己愛を持っているのです。自分で自分を肯定出来ている。

その根源なるもの。それはやはり周りの大人たちに愛され、守られているからです。それは金銭だとか物理的にだとか・・・それだけじゃない。

 

子供であってもきちんと自分の気持ちを主張させてくれる、受け止めて最後まで向き合ってくれる、ないものとは扱わない。

 

問題が起きても、彼等はきちんと納得のいくまで話し合うんです。それは大人&子供だけではなく、子供&子供、大人&大人でも同じです。そしてお互いを尊重して、次に進んでいく。

 

タナー三姉妹はお母さんを亡くしています。きっと子育てをするのがダニーだけなら、切羽詰まってしまって大変な事態になっていたでしょう。でも、そこに義弟のジェシーと親友のジョーイが来てくれた。最後にはベッキージェシーと結婚して来てくれて、男親ばかりのタナー家にとっては心強い存在となりました。

 

親子だと距離が近すぎて冷静になれなくなるところ、一歩引いたところで子供達と向き合ってくれる大人がいるってすごーーーーく大切なんですね。三姉妹は父だけではなく、父の親友、叔父、叔母に愛され大切にされてきました。だから、ジェシーベッキーの間にニッキーとアレックスが産まれた後、三姉妹たちは良いお姉さんとして一緒に子育てをしてくれるんですね。ダニーも今度は伯父さんとして子育てに参加します。

そして、ジョーイという子供と同じ目線で遊んでくれる大人もいる。子供だからといって適当に相手をするのではなくて、同じ立場で一緒に遊ぶ。大人になるとそんな体験はなくなってしまうのかもしれませんが、それもまた凄く大切なことのように思えてならないんです。

 

それから、フルハウスの良いところは上で述べたようにきちんと話し合うこと。日本ではどうしても、「察する文化」が主流なので会話はさけがち。でも、やっぱり言わないと、そして聞かないと分からないことってたくさんあるよねぇ。「察してよ」だけでは絶対にうまくいかないでしょ(苦笑)エスパーじゃないんだから。欧米の文化を何でも賛美するのはあれですが、良いところ・見習うべきところはどんどん取り入れていくべきだと。

 

今の日本でよく聞くようになった幼児虐待。あれも核家族で一対一で母と子供が向き合うことになってしまったひずみの一つなのでしょう。生身の人間同士が四六時中一緒にいれば、感覚が次第に麻痺していくのかもしれません。しかも親子だから余計濃密になって冷静になれなくなる。(夫婦間、親子間の介護問題にも同じことが言えそうです)

 

一般的に「片親の子供は不安定」って言われてしまうのは、一人の人間がこなせる役割が限られているからではないでしょうか。父の役割も母の役割のこなせるスーパーマンもいるのかもしれないけれど、人間にはやはり限度がある。

でも、タナー三姉妹は自己肯定感を損失するほど不安定にはなっていない。それは「片親であって片親ではないから」だと思います。上記のように、父以外にも愛し、真剣に向き合ってくれる大人たちに囲まれているからです。

両親がいなくても、片親であっても、両親がいても家族の機能が果たされていない場合でも・・・ありのままの子供を否定せずに受け入れてくれる大人がいれば、安心できる居場所があれば、子供は育っていくのでしょう。というより私自身がそうです。家族にも勿論育ててもらいましたが、社会人になって職場の信頼できる人に育ててもらった部分もたくさんあるのです。

 

私は独身で勿論子供もいないので、子育てについては理想論っぽくなってしまったかもしれません。でも、私は長年ずっと抑圧された子供の心を引きずってきたのでそこから考え抜いた一つの答えでした。これもまた一つの側面ではないかと思います。

そして、直接子供を持たなくとも子育てに参加することは出来るのだと・・・

 

そんなわけでフルハウス久々に見たくなってきた~!!

続編のフラーハウスも作られましたね。内容は見てないのですが、日本の吹き替え陣も揃ってそれだけで嬉しくなる!でも、ミシェル役のオルセン姉妹が出演にOKを出さなかったのだとか。フルハウスオルセン姉妹の成長記録でもあるので(赤ちゃんの頃から出演している)とても残念です~(;_:)