随想手帖

時に真面目に、時にゆるく綴っております。ちなみにオタク(腐)です。

「13のショック」(リチャード・マシスン)異色作家短篇集④

アメリカの作家さんが続きます。次はリチャード・マシスンという作家さん。彼は映画プロデューサーや脚本家の肩書もあるそうです。凄いですね~!(@_@)

藤子先生がマシスンの『吸血鬼』という作品のオマージュ漫画を描いているようです。藤子先生もこのシリーズを制覇したお人なのでしょうか・・・ドラえもんだけ見ても、被るネタが多い気がしますし・・・

 

このシリーズを読み進めていて、初めて芯から寒気を感じました。 ホラー色の濃い作品が多かったのです。ホラーを読み慣れた人にとっては大したことないのかもしれませんが、私は苦手なので・・・(^_^;) それとどうしても読む時間帯が夜になるので、それも怖かった一因かも・・・

いつものごとく印象に残った作品のみですが、以下感想です~。

(マシスンの作品からだいぶ記憶が鮮明になってきております)

 

 

ノアの子孫」・・・真夜中の田舎道を自動車で走っていた男性がスピード違反で捕まるところから始まります。男性はそのまま身柄を拘束され、ある町に連れて行かれます。しかし、待てども待てども一向に釈放される気配はなく・・・唯一の厚遇といえば栄養価の高い食事だけ。そして、最後は・・・

あれです。以前書いたスタンリイ・エリンの「特別料理」と同じ系統の作品です、きっと。このシリーズで「このテーマ」が出てくるのは、本作品が初めてかも。

 

「長距離電話」・・・寝たきりの女性に毎晩電話がかかってきますが、相手は正体不明の謎の人物。電話局に問い合わせても混線だと言われるだけ。最後にこの電話がかかってきた場所が判明し、女性もそこに行くことに・・・

典型的ホラー作品です!これも結構ありふれた定番ネタなのかも・・・でも、私にとっては怖かった~;(>_<) 夜、スタンドの薄暗い灯りの中で読んだので・・・本当にゾクッとしましたね。

 

「死者のダンス」・・・何が何だか理解しきれませんでしたが、サイケデリック近未来グロテスクホラーだったように記憶しています。第三次世界大戦後のお話という設定だったはず。この頃の作品って、第三次世界大戦後の世界を描いたものが多い気がします。

 

「死の宇宙船」・・・この短篇集で一番好きなお話かも。後味悪いけどさ・・・

未来型SFで、宇宙船に乗った三人の男達がある惑星に着陸するんです。しかし、そこで見たものは世にも恐ろしい光景。なんと、自分達が乗っている宇宙船の残骸、そして死んだ自分達の姿があったのです。三人は戸惑い混乱しますが・・・最後の最後にある事実に気付いてしまうんです。

これもホラーの定番なのかな。昔、見た「世にも奇妙な物語」でも似たようなお話がありました。女の子が次第に周囲の人々に無視されていくんです。その理由は、女の子が最後に鏡で自身を見た時に分かる・・・というお話でした。

 

「種子まく男」・・・恐ろしい人が引っ越してきた。彼は周りの家庭に様々な種を蒔いていきます・・・不和という名の種を。リアルにこういう人いそうなのが、また怖いですね~(@_@;) これはサイコホラーに属するのでしょうか。

ノアの子孫」の時もそうでしたが、これも聖書から引用したタイトルなのかも。やっぱり欧米の作家さんの作品は、聖書を読んでいないと理解出来ないものが多いよ~(>_<)それが単に文章だけを引っ張ってきたものなのか、それとも聖書中のエピソードの暗喩なのか・・・それすらも分からない!

 

 

 

この後も異色作家シリーズを読みましたが、ホラー要素だとマシスンの作品が一番怖かったかもしれません。

私のように怖がりな方は、夜、薄暗い部屋で読まないことをおすすめします(苦笑)

 

 

 

 

13のショック (異色作家短篇集)

13のショック (異色作家短篇集)