随想手帖

時に真面目に、時にゆるく綴っております。ちなみにオタク(腐)です。

「舞踏会の手帖」(1937年 フランス制作)

フランスの白黒映画です。『禁じられた遊び』の時もそうでしたが、フランス映画はイギリス・アメリカとは一味も二味も違う、雰囲気を持っていますね~。何というか不思議系に近い感じです。

 

あらすじ

未亡人になったクリスティーヌという女性が主人公。彼女は16歳の時に初めて舞踏会を経験した。そして、そこで出会った踊りの相手達に思いを馳せ、手帖を頼りに一人一人を訪ねる旅に出る。こうして、クリスティーヌとかつて彼女と踊った男性達との物語が紡がれていく・・・

 

 

いくつかの短編を繋ぎ合わせたオムニバス形式です。

いきなり現実的な感想ですが、こういうのを見ると日本人で良かったな~って思いますね~(^_^;)

欧米ってやたら舞踏会とかパーティとか催しますし、そこでは男女の踊りがメインになったりしているので・・・日本でいうところのスクールカースト上位者でなければ、こういう集まりというのはキツイものがあるんじゃないでしょうか。格差(容姿、実家の財力、コミュ力etc)がもろ浮き彫りになりますし・・・

私みたいな地味系+引きこもり体質の人間にとっては地獄以外の何物でもないです(>_<)

 

・・・で、映画自体の感想。

クリスティーヌと一緒にタイムスリップしたような不思議な感覚に浸れます。

 

しかし・・・あれですね。クリスティーヌは一種のファム・ファタール(男を破滅させる運命の女)なんでしょうね。この言葉自体がフランス語ですし・・・

彼女に恋をしてしまったがために、自ら命を絶ってしまった者、俗世を離れてしまった者、内妻を手にかけてしまった者もいます。クリスティーヌは悪気がないだけに身近にいたら相当怖い女性かと思われます(@_@;)

でも、ジェラール(手帖の一番最後に載っている男性・故人)の息子を引き取って育てようと決意してから、生き生きとしだして・・・彼女の新たな人生が始まるんだなと・・・取りあえずハッピーエンドで終わって良かったです(*^_^*)

 

破滅してしまった男性達以外の面々も、皆個性的で一度見たら忘れられません!

キャバレーの店主兼泥棒のボスは警察にしょっ引かれていくし・・・

女中と再婚しようとする町長は、義理の息子に散々悩まされていたり・・・(この息子が相当のワルなんだわ)

アルプスのガイドは半ば「山」と結婚していたり・・・

トランプが得意な愛想の良い美容師もいたりして・・・

 

クリスティーヌはこんな個性的な男性達と踊っていたのか・・・と遠い目になったりします(笑)

 

 

白黒映画も、カラーにはない品や美しさがあるなと改めて思った作品です。

 

私の好きな歌手、Ali Projectの歌にもこの映画と同じタイトルのものがあります。

歌詞もクリスティーヌの思いと被る感じなので、アリカさん(ヴォーカル)もきっとこの映画を見たのでしょうね(*^_^*)

そういえば『禁じられた遊び』という歌もありましたね~。

 

 

 

 

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