随想手帖

時に真面目に、時にゆるく綴っております。ちなみにオタク(腐)です。

欧米の女性作家さんのとある傾向

・・・とはいっても、たくさんの作家さんの本を読んだわけではありません。

 

しかし、今まで読んだ欧米の女性作家さんの本について、「あれ?」と思う所が結構あったので・・・

私がそんな疑問を抱いたのは、以下の方々。

 

★ サラ・パレツキー (女探偵 V・I・ウォーショースキーシリーズ)

★ J.K.ローリング (ご存知、ハリーポッターシリーズ)

★ ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(『ハウルの動く城』の原作者)

 

(※敬称略)

 

パレツキーさんの『V・I~』シリーズと、ローリングさんの『ハリポタ』シリーズは最初の頃はかなり夢中になって読みました。

ジョーンズさんのは『ハウルの~』は読んでいなくて、『大魔法使いクレストマンシー キャットと魔法の卵』のみです。

 

※ちょっと穿った考察をしておりますので、ファンの方はご注意下さい。

 

 さてさて・・・その中で、前述のとおり引っかかる描写が割とあったんですね。

ざっくり言うとこんな感じ。

 

・主人公に対して敵対する人物(特に女の子)には、意地悪なぐらい辛辣な描写をする

・男性キャラクターの描き方がひどい(例:ヘタレ、弱虫、性悪等々)

・作中「強い女性」として描かれているキャラクターの性格がちょっと・・・

 

 

最初のは、三者に共通する部分でした。

ハリポタですと、ハリーの親戚のダーズリー一家ハーマイオニーのライバルの少女パンジー・パーキンソン、一時ホグワーツに教師としてやって来たアンブリッジ、後はヴォルデモート側のキャラクター等々・・・

『大魔法使い~』の方は主人公サイドの女の子キャラクターに、意地悪する三姉妹(三人組)の少女が出てきます。

作中における彼等の描写というのが、ひどいな~・・・って感じることが多いんですね。まず、見た目に関すること。『豚のように・・・』とか『つぶれたパグ犬』とか『血の気のない顔』とか・・・そして、性格に関しても性悪の根性曲りで、長所がほとんど描かれていなかったり。

何ですかね・・・まるで、作家さん自身の嫌いなタイプをキャラクターに投影して、私怨を晴らそうという意図でもあるかのよう。(穿った見方?)

確かに主人公にとっては嫌な奴だったり敵かもしれないけれどさ・・・そこまでひどい描き方しなくてもいいじゃないって思ってしまうんですね(^_^;) 

ダーズリー一家は最後ちょっと改心したような感じですが、ハリーの母親リリーが誰からも好かれる人気者の美人で、ペチュニアおばさんが『馬のような顔。美人ではない』とかって・・・何だか可哀想です、おばさん。

作中では嫌われ者のアンブリッジも、良いところが一つもない悪の化身という風に描かれ過ぎて逆に可哀想になってきます。

 

次に男性キャラクターの描かれ方。これはパレツキーさんとローリングさんの本で特に感じました。

ハリポタシリーズだと母親キャラがとにかく絶賛されていて、父親キャラは残念な人が多かった印象です。ロンの優しいお父さん、アーサーも最初死ぬ予定だったとか。(シングルマザーであった作者の人生が反映されているのかも)

強くて何でも出来る女性キャラクターに比べると、男性キャラクターの方はどことなくヘタレ感が漂っている感じなんです(^_^;)

V・Iシリーズも主人公ヴィクの恋人になる男性達が頼りなかったり、性格に難ありだったり。恋人というよりはヴィクの引き立て役みたいです。

欧米はある意味日本以上に男尊女卑があって、その反動でフェミニズムが出てきたようなので、その現れなのかもしれません。

 

 

最後に「強い女性キャラクター」の描かれ方。

確かにこの作家さん達の描く女性キャラは強いです。

強いんですけど・・・言動がきつくて素直さ・可愛げが足りない。

ヴィクはバツイチで、別れた旦那と再会するお話もあります。その時も一方的に元旦那が悪いかのようにネチネチ責めます(@_@;) いや、悪いのは旦那さんだけじゃないだろうって(苦笑)私が男だったらヴィクのような女性は怖いかも・・・そんなこんなで段々ヴィクが好きになれなくなり、このシリーズを読むのやめてしまったんですね。

 

ハリポタシリーズのヒロイン、赤毛の魔女ジニー・ウィーズリー。彼女も初めてハリーに会った頃はもじもじしていて可愛かったんですけれど、5巻あたりから「ん?」ってなって・・・6巻で後に義姉になるフラー・デラクールへのちょっと意地悪な言葉、ロンとの喧嘩でのきつい言葉に引いてしまいました。

「強いこと」と「きついこと」は別物だと思うんですけれどね(^_^;)

どうも上記の作家さんは混同しているというか・・・「素直さ・可愛げ・潔さ」は弱い女の特徴って思われているような気がします。

前述のとおり欧米は男尊女卑の社会が長く、女性もそれぐらい強く(きつく)ないと世の中を渡って来れなかった・・・という歴史もあるのかもしれませんね。

でも、この歳になって思うのは、「可愛げ・素直さ・潔さ」は老若男女関係なく人として大事だということ。そこが欠けていれば、人は離れていくと思います。

 

私が「強い女性」として憧れるのは、やっぱりベルばらのオスカル様ですね(*^_^*)

オスカル様は強く気高いですが、男性に必死になって張り合おうというがむしゃらなオーラは出ていません。自分に非があった時は、素直に認めて謝る潔さも持っています。恋人アンドレに対しては可愛らしく甘えたりもします。

あとはセーラームーンに出てくるセーラー戦士達。

彼女達も女性であることを楽しみ、誇りにしつつもそれに甘えたりしません。

また、人としての温かさ、優しさや素直さをたくさん持っている素敵な女の子たちです。

 

話が逸れましたが・・・戻して。

逆に上記のような特徴の見られなかったのが、アガサ・クリスティさん。

まだ『オリエント急行殺人事件』しか読んだことがないので、何とも言えませんが・・・どのキャラクターに対しても割と公平に偏り過ぎず描かれていて読みやすかったんですね。

 

同じ欧米でも男性作家さんの方は、キャラクターへの意地悪なまでの辛辣な描写は見たことがないんですね。あってもそこまでドロドロしていない(笑)

多くの女性キャラクターは「男の考える理想の女」ですが、生々しくないので大体は流せます。

女性の描く女性は「素敵な女性」と「アレな女性」のふり幅が大きいんですね。魅力的な人はとことん魅力的に、そうではないのはとことんそうでないという具合に(笑)