随想手帖

時に真面目に、時にゆるく綴っております。ちなみにオタク(腐)です。

「モンティ・パイソン ある嘘つきの物語 グレアム・チャップマン自伝」(2012年 イギリス制作)

タイトルのとおり、モンティ・パイソンのメンバーの一人、グレアム・チャップマンの自伝映画です。

 

 メンバーの一人、テリー・ジョーンズの息子のビル・ジョーンズが監督です。

アニメーション形式でエリック・アイドル以外のメンバーが声優として出演しています。

パイソンズ関連の映画らしく、真面目な伝記ではありません!

嘘を交えながらカラフルかつエキセントリックな演出でグレアムの人生を描き出しています。

 グレアムの伝記なので、勿論グレアム自身もアニメーションのキャラクターとして出ていて喋ります。喋っているのはなんと本人!生前に自らの自伝を朗読したものを使ったのだとか!

 

内容としては・・・グレアムの人生をある程度知っていないとわからない部分が多いですね。

 

取りあえず彼に関して分かっている有名なプロフィールといえば・・・

  • 女性より男性が好きという同性愛傾向
  • 人生のパートナーは男性
  • 若い頃から酒浸りで重度のアルコール中毒だった
  • 普段はシャイで無口
  • ケンブリッジ出身で医学免許を持っている

 

こんなところです。

映画そのものを見てもなかなか伝わりづらいかも。

ただ、「女性より男性が好き」ということとアルコール中毒に苦しんでいた」ということは重たく伝わってきます。

 

アニメーション自体は日本よりはアメコミチック。

ディズニー映画『ダンボ』のピンクの象のシーンに似ている感じかもしれません。

色彩が鮮やかで純粋に綺麗だなと思える場面も多かったです。

キャラクターデザインが意図的にころころ変わりますが、中には子供向けキャラクターに出来そうなほど可愛らしいものもあったり(笑)

 

 

私がパイソンズで一番気になっているのが、金髪碧眼の英国紳士であるグレアムだったりします(*^_^*)

彼の生没年月日は、1941年1月8日~1989年10月4日。

アルコールによって相当体が蝕まれていたようで、パイソンズの中で唯一亡くなってしまっているメンバーなのです。

 

グレアムが亡くなったのは私が2歳の時。なので、彼だけはどう頑張っても生きている姿を目にすることが出来ないんですね。ピーセラさんと同じように・・・

ピーセラさんは私が生まれる前に、グレアムは物心がつく前に・・・生きた時代が近いにも関わらず、生きている年代が重ならないという事実が何とも言えず悲しい・・・心底憧れている人達だからね。

 

(ちなみにピーセラさんとグレアムは『マジッククリスチャン』という映画で共演しています。ジョンとグレアムはピーセラさんと個人的にも会ったことがあるようです)

 

ただ、他のパイソンズのメンバーは70過ぎながらも皆元気に活動しているので、生きた年代が重なっただけでも凄く嬉しい!(ただ、テリー・ジョーンズさんは認知症にかかってしまったとか・・・)

 

話を戻します。

グレアムは歴史上のある人物に似ています。

それは誰なのかと言うと、オスカー・ワイルドです。

「フライング・サーカス」のスケッチでオスカー・ワイルド邸を舞台にしたものがありました。そこでグレアムはオスカーを演じています。この映画の中でも、その切抜き(?)が使われています。

グレアムとオスカーの経歴を比べてみると、結構共通点があることが分かります。

 

  • 同性愛傾向
  • 端正な顔立ちにどこか気だるそうな垂れ目
  • 長身(どちらも約190㎝)
  • 40代半ばに病気で亡くなっている

 

向こうはキリスト教圏なのでこういう考えがあるかは分かりませんが、私は割と「グレアムはオスカーの生まれ変わり」だと思っていたりします。

ネットを見ても似ていると思っている人は結構いるみたい(笑)

上記のスケッチを見ても、オスカーを演じるグレアムは違和感がないどころかはまり役です。

 

パイソンズはアーティスト特有の気難しさを持っている人が多かったようです。

その中でも、一番繊細だったのがグレアムだったのかなって思います。

アルコールの力を借りなければ生きてこれなかった人なので・・・

また、スケッチではぶっ飛んだ役柄も多かった反面、普段は無口でシャイであったとも。

 

イギリスのコメディ界に一大旋風を巻き起こして、若くして亡くなる・・・こんな激動の人生もピーセラさんと重なりますね。

 

パイソンズは私にとって単なる「伝説的コメディグループ」ではなくて、ある意味人生の師匠なんですね!

 

皆天才で個性的であるがゆえに、悩みや苦しみ、衝突も多かったかもしれない。でも、教養もあり、知性もあり、品性もあり・・・個々の才能・能力をモンティ・パイソンのスケッチ以外のところでも発揮し生涯現役でやり続けている・・・

 

こういう風に生きたいって思わせてくれる人達なのです。

 

 何だか、本当良い時期にモンティ・パイソンに会えたなって・・・これもまた出会いだったんだなって・・・